ストレスが多い介護職、その原因は夜勤

あなたは大丈夫?介護職員のストレス問題

体力的に厳しい【夜勤】

体力的に厳しい【夜勤】
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介護職の夜勤

介護職のストレスで多いのが夜勤に関するストレスです。夜勤のシフトは2交代制か3交代制で、施設によってまちまちです。2交代制の場合、日勤が8時から17時で夜勤が16時から翌朝の9時、3交代制の場合は、早番が6時から14時までで遅番が14時から22時、夜勤が22時から翌朝の6時までといったようなシフトが組まれています。施設にどのぐらいの職員が在籍しているかによって夜勤の頻度は変わりますが、一般的には夜勤は月数回程度と考えられます。
配置される人員は厚生労働省によっていくつかの基準があり、特別養護老人ホームなら利用者25人に対して1人、介護老人保健施設なら利用者20人に対して1人、グループホームなら利用者9人に対して1人、小規模多機能型居宅介護なら利用者9人に対して1人とされています。ただし、夜勤の回数に関する法的な上限は特に設けられていないため、施設の状況によってはそれ以上の夜勤になる場合もあります。全体的に共通しているのは、日勤に比べてはるかに人員が少ないという点です。多くの利用者は就寝しているものの、起床時間が近くなるとトイレの介助で忙しくなります。

夜勤中に救急対応の必要がある場合

介護施設では、夜間の救急対応が必要になる場合があります。職員の対応が利用者の生命を左右する可能性もあるなど、冷静かつ的確な対応が求められます。多くの介護職はこのことに不安を感じており、ストレスの一部となっています。実際に救急対応が必要になった施設は全国でおよそ3割と比較的少なく、頻度としてはそれほど高くない現状はうかがえます。いくつかある施設のタイプの中では、特別養護老人ホームと介護老人福祉施設の救急対応の割合がおよそ40%とやや多めです。歩行可能な利用者は、転倒によるケガのリスクが高くなります。認知症を発症している人であれば、徘徊による夜間のケガに十分な注意が必要です。

夜勤のデメリット

夜勤のデメリットは、体調を崩しやすいことです。日勤から夜勤、夜勤から日勤へと変わるたびに生活のペースは乱れ、睡眠のバランスを崩してしまいます。24時間勤務が入ってくると、疲労とストレスはさらに大きなものになります。十分な睡眠を取れる生活でたまに夜勤をこなす程度なら問題ないかもしれませんが、思うように休息が取れない状態が続けば心身は疲弊する一方です。夜間に万一のことがあれば救急対応しなければならず、人員が少ない中で何が起こるかわからない不安と常に隣り合わせです。夜勤で体調を崩すのは、その人が夜勤に合わない体質であるか施設側の管理状況が悪い可能性が高く、自分に合う働き方や職場を見極めることが重要です。

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