介護職のストレスと病気「燃え尽き症候群」

あなたは大丈夫?介護職員のストレス問題

燃え尽き症候群と対策法

燃え尽き症候群と対策法
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燃え尽き症候群とは

ストレスを抱える介護職員が気をつけたい病気が「燃え尽き症候群」です。燃え尽き症候群とは、文字どおり心が燃え尽きてしまうことです。全力で何かに打ち込んでいる人が、熱意を込めてひたすらに頑張り続けた結果、すべてが空っぽになってしまったかのような空虚な状態になってしまうという恐ろしい症状です。それまでみなぎるほどにあったはずのやる気はゼロになり、何かをしようという意欲が一切なくなってしまいます。一度燃え尽きてしまってからだと回復までにはかなりの時間がかかります。燃え尽き症候群は、介護職のような人と接する職業に多いため、予防する意識を持っておくことが大切です。

燃え尽き症候群の症状

燃え尽き症候群になってしまうと、日常生活のあらゆる面に影響が出るようになります。主な症状としては、極端な疲労感、脱人格化、無気力です。介護職員は、ただ機械的に介護サービスを提供するのではなく、利用者との信頼関係を大切にします。利用者に心を開いてもらうためには職員が心を込めて対応する必要があるため、体力以上に気力を消耗することも少なくありません。繊細な心を持った利用者が相手なら、普通以上の配慮を心がけなければなりません。そのような緊張状態が長く続くことによって心が疲弊しきってしまうと、極端な疲労感に襲われるようになります。
この状態になってしまうと、心の防衛本能が自動的に機能して離人化することがあります。それまでに見たことのないような冷たい言動を繰り返すようになるなど、普通ならあり得ない状態になってしまうのが脱人格化の特徴です。極度の疲労感と脱人格化まできてしまうと、仕事に大きな支障が出てくるようになります。ミスが増えることで自己肯定感が低くなり、仕事はおろか生きる自信そのものがなくなってしまうこともあります。

燃え尽き症候群になりやすい人

燃え尽き症候群は、個人の性格的な要因と環境からくる要因の2つが重なり合うことで起こりやすくなります。思いやりが深く、相手のために尽くすことが好きな介護職員は、熱心に仕事をするあまり燃え尽きやすい傾向にあります。介護職に対する情熱がある若い人は、理想と現実とのギャップに苦しんで燃え尽きてしまうこともあります。性格的な要因に加え、長時間勤務が続いたり肉体的な負担が大きかったりするなどの環境要因が燃え尽き症候群を引き起こすこともあります。また、強いストレスにさらされた状況で無理を続けて燃え尽きてしまうこともあります。

燃え尽き症候群を予防するには

燃え尽き症候群を予防するためには、自分自身の心身の状態を正しく把握し、仕事に対する平衡の取れた見方をしなければなりません。一生懸命仕事をすることは大切ですが、自分一人で全部を背負うのではなく、他の人と協力してみんなで仕事をするという感覚を持つことが大切です。

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