多い?少ない?ストレスを感じている介護職の割合

あなたは大丈夫?介護職員のストレス問題

ストレスを感じながら働いている人の割合は?

ストレスを感じながら働いている人の割合は?
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介護職が足りない

少子高齢化が急速に進んでいることに伴い、高齢者を介護する施設の充実が急がれていますが、福祉業界は深刻な人手不足です。人材不足に悩んでいる福祉業界の中でも、特に深刻なのが介護職の人材不足です。いくら人を入れても次々に辞めてしまうのが現状で、困り果てている現場は少なくありません。では、どうして介護職の離職が多いのでしょうか。

介護職がストレスを感じるポイント

財団法人介護労働安全センターの「介護労働者のストレスに関する調査報告書」によると、職場・仕事に対してのストレスに関する調査で「ストレスを強く感じる」という回答が最も多かった項目が、「夜勤時に何か起こるのではないかと不安がある」でした。この項目においてストレスを「強く感じる」「少し感じる」など、少しでもストレスを感じている人の割合は81.7%になりました。次いで多かったのが、「仕事内容のわりに賃金が低い(69.8%)」で、「休憩時間がとりにくい(67.1%)」「介護従事者数が不足している(61.7%)」と続きます。

介護職を辞める理由とは

介護職を辞める理由にはいくつかの共通点があります。介護職の給料は一般的に低いといわれており、労働の量や質に合わないと感じている人が大勢います。本来なら手当が充実しているはずの夜勤があっても、各種手当込みで平均レベルからはかけ離れている場合もありますし、落ち着いて休憩する時間もなく業務に追われる日々を過ごしているとストレスは蓄積していくばかりです。
大人を介助する作業は体力を激しく消耗しますし、施設の利用者の中には担当の人でないと介助を拒んでしまうこともあるなど、施設側の都合だけで動けない事情が職員をさらに追い詰めてしまいます。時には大きなやりがいを感じるものの、わがままばかりで扱いにくい高齢者に笑顔で対応しなければならないストレスがやりがいを奪ってしまいます。
利用者や家族からの理不尽な要求や八つ当たりがあまりにも多いと、頑張ろうという気持ちはさらに薄れてしまいます。頑張ろうという気持ちはあっても、過酷な肉体労働によって足腰を痛めてしまい、物理的に働けなくなる介護職もいます。日勤と夜勤を繰り返しながら体力をフルに使い、利用者の対応に神経をすり減らしている職員ばかりだと、職員同士でストレスをぶつけ合うようになりがちです。職場でどこを向いてもいいことがない状況がこの先もずっと続くと現状に疑問を抱くようになり、将来のことが不安になります。いつまでも現場で働くキャリアしか見えてこないことも、介護職のモチベーションを下げる一因となっているのです。辛い現状が解消される見込みがないなら、早いうちに転職をしたほうがいいと考えるようになるのです。

介護ストレスにお悩みの方へ

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介護職がストレスフルである要因とストレスの解消法などを紹介するサイトです。