腰痛と対策法
腰痛とストレスの関係
介護や看護の仕事からくる腰痛は、腰椎や椎間板に負荷がかかりすぎることから発症しますが、ストレスや慢性的な疲労から腰痛を発症したり病気を悪化させたりすることもあります。介護職員は仕事柄腰痛を抱えている人が多いものですが、肉体疲労からきていると思っていた腰痛が、実はストレスからきているものかもしれないのです。
ゆっくりとした動作を意識する
介護業務に忙しくしていると、次を急ぐあまりつい動きが早くなってしまうかもしれません。介護業務は、ベッドから車椅子までの介助や入浴介助など、利用者の身体の重みを受け止めなければならないシーンが数多くあります。ここで動作を早めてしまうのは利用者にとっても自分にとっても危険なことなので、ひとつひとつの動作をなるべくゆっくり行うよう意識しましょう。軽いものを持つときや掃除をするときなど、ついつい早く動いてしまいたくなるときほど気をつけましょう。掃除機をかけやすい長さに調整したり手すりを利用したりと、中腰の姿勢にならないためのひと工夫が腰痛の予防になります。
いろいろな動きを取り入れる
腰痛を予防するために腰を守りすぎると、運動不足になりかねません。運動不足からも腰痛は起こるので、普段の動きにバリエーションをつけて身体の柔軟性を保つようにしましょう。仕事中はいろいろな動きをするので、筋肉の動きを意識しながら動きます。歩くときは姿勢を意識し、可能であれば歩幅を大きめにするのも効果的です。忙しい時間の中からエクササイズのための時間をひねり出すよりも、仕事をエクササイズの時間にしてしまったほうが時間の効率化にもなります。
冷えは腰痛の敵
腰痛を予防するときに重要なのが、身体を冷やさないことです。肉体労働をしていると冷えをあまり感じないかもしれませんが、自分でも気づかないうちに冷えてしまうことがあります。少し熱めのお風呂に浸かっていると、身体が冷えていたことに気づかされることがあります。もし冷えやすい体質ならば、毎日の入浴で身体をよく温めるようにしましょう。腰が冷えている感覚があるならば、カイロなどを使って腰を常に温めておくと効果的です。腰が暖かいと身体全体が温まるので、冬の寒さやエアコンの寒さで身体が冷えきってしまうようならぜひ活用してみましょう。
お風呂上がりに簡単なストレッチをすると、血行が良くなり冷えを防ぎます。無理して長時間ストレッチする必要はなく、伸ばして気持ちいいと思える動きを自分で模索してみるといいでしょう。身体を冷やさないこととストレッチを普段から意識し、日常生活に無理なく取り入れるだけでも、腰痛の危険から身を守ることができます。